本日,京都コンピュータ学院創立55周年・京都情報大学院大学創立15周年の記念式典にあたり, 教職員を代表いたしまして,一言感謝の言葉を述べさせていただきます。
まず,お忙しい中,ご臨席賜りましたご来賓の方々に厚く御礼申しあげます。関係各国の大使閣下ならびに大使館関係の皆様,国外および
国内の教育機関からお越しいただいた先生方,さらに行政関係,法人および企業からも多数のご臨席を賜りました。誠にありがとうございます。また,本学の卒業生・校友および在学生,さらに関係者の方々にも,心から御礼申しあげます。本学がこのように発展することができましたのも,私共の掲げる理念に共感し,ご助力くださいました皆様方のお陰だと存じます。
ところで,産業界においては,以前からずっと慢性的に,情報系人材が不足していると言われてきました。しかし,その内容は変化しています。かつてはプログラマ不足を意味していましたが, 様々なプログラミング言語の進歩によって,現在不足しているのは,プログラマというより,ICTの技術を理解し,それを社会の多様な分野に応用することができる人材です。
京都情報大学院大学では,こうした時代の変化に即し,ICTの様々な分野への応用を目指す「応用情報技術」を研究科名に掲げ,ICTの最先端技術に加え,ビジネスにおけるマネジメント,金融,農業,漁業などの産業分野,アニメ・ゲームなどのコンテンツ分野,さらに,医療,観光など,幅広い分野でICTを駆使できる人材の育成に努めています。
もちろんこうした教育理念は,京都情報大学院大学だけでなく,京都コンピュータ学院はじめグループ全体に活かされています。
現在の情報社会は,ビッグデータ,IoT,人工知能などの新しい技術によって,次のフェーズに移りつつあると言われています。「超スマート社会」「Society 5.0」「Industry 4.0」「第4次産業革命」など呼び名は様々ですが,大きな変化が確実に到来することに違いはありません。特に人工知能は,自ら学習し自己増殖することによって,近い将来,人間の知能を超えてしまうだろうと予測されています。このような時代にあって,本学では,ICTの研鑽を積みながら,それが社会に与える影響をしっかりと理解し,正しく活用することのできる人材を育てたいと願っています。次なる社会を支えるための教育機関として,今後もチャレンジを続けてまいる所存です。
55年という歴史の中で,私共は,多くの方々から温かいご支援をいただいてまいりました。最後になりますが,今一度,本日ご臨席の皆様,ご関係の皆様に御礼申しあげるとともに,今後とも変わらぬご支援ご協力と,ご指導ご鞭撻を賜りますよう,心からお願い申しあげます。
本日は,誠にありがとうございました。