2018年,日本初のコンピュータ教育機関として京都に誕生した京都コンピュータ学院(KCG)は創立55周年を,日本最初のIT専門職大学院 京都情報大学院大学(KCGI)は創立15周年を迎えました。両校はこれまで,国内外のIT業界を牽引するリーダーを数多く輩出しています。ITを学び電気自動車時代に対応した人材を育成する京都自動車専門学校(KCGM),文部科学大臣より「準備教育課程」の指定を受けた日本語教育機関 京都日本語研修センター(KJLTC)を加えたわれわれKCGグループは,次なる時代へ,さらなる飛躍を誓います。 IT人材の不足が叫ばれる昨今,経済産業省が2016年6月に発表した国内IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果によると,17万人超のIT人材が不足しているとのことです。東京オリンピック・パラリンピック2020年開催などによるセキュリティ対策,さらには電気自動車の普及といったIT需要が今後ますます拡大するとし,2030年には不足数が78万9千人にものぼるとはじき出しています。 一方,内閣府は,わが国が目指すべき未来社会の姿として「Society 5.0」を打ち出しました。これはサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより,経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会(Society)を実現しようという内容で,狩猟社会(Society1.0),農耕社会(Society 2.0),工業社会(Society 3.0),情報社会(Society 4.0)に続く国の第5期科学技術基本計画のテーマの一つに据えています。この方向性は,「次世代産業・応用情報分野」の学習領域の拡大と充実を図るKCGグループの教育方針と合致するものです。KCGグループはまさしく,時代が求める教育機関として邁進しているところです。 KCGグループが,これまでに輩出した卒業生は4万人以上にのぼり業界最大派閥といわれ,IT産業を支えています。今後も海外教育機関との提携拡大を続けるなどグローバル化を推進し,優秀なIT人材を育成し全世界の産業界に輩出していくことに努力を惜しまない所存です。一方,授業コンテンツの電子化やeラーニングの充実を図り,今までにないスタイルのネットワークを構成していきます。日本経済や海外情勢の混迷が続く中,KCGグループは伝統と実績を重ねながら,新しい地平へと展開を始めています。次なる100周年に向けて,着実に歩を進めてまいります。