MESSAGE

祝辞

エリトリア国特命全権大使
エスティファノス・アフォルキ・ハイレ閣下

まずはじめに,京都コンピュータ学院創立55周年および京都情報大学院大学創立15周年のお祝いの席に招待いただき,感謝の意を述べたいと思います。私はエリトリア国大使のエスティファノス・アフォルキと申します。在日アフリカ外交団長も拝任しております。本日,皆様と共に貴学のパイオニアスピリットとこれまでに達成された偉業をお祝いできることを光栄に存じます。

私が貴学のお祝いの席にお招きいただいたのは,10年前の2008年以来,2回目です。貴学との協力関係は,2007年にエリトリア国教育省との間で始まりました。しかしながら,エリトリアとエチオピアの間で起こった10年間にわたる非平和・非戦争状態(ノーピース・ノーウォー)のため,貴学との協力関係を発展させることが困難な状況にありました。喜ばしいことに,エチオピアの新しい指導者は,2002年にハーグの仲裁裁判所で決められた国際ルールを受け入れる決定をいたしました。これによって,「アフリカの角」と呼ばれる地域,ナイル盆地,そして中東において,歴史の新章が始まりました。今日,我々の地域においてはようやく平和,安定,繁栄と協力が正常化されました。私たちが共に始めた協力関係は今では何の支障もなく継続できると強く信じております。
情報技術は,現在の私たちの生活においてはパンとバターのようなものです。日本はアフリカやわがエリトリア国に対し,この分野において多大な貢献をされてきました。この場をお借りして,情報教育のパイオニアである貴学そして教員の皆様に,アフリカおよびエリトリア国とのWin-Winのパートナーシップを築いていくことを呼びかけたいと考えております。
最後に,いま一度,この佳き日にお祝いの言葉を申しあげたいと思います。おめでとうございます。