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祝辞

日本ユニシス株式会社代表取締役社長
平岡 昭良 様

このたびは,京都コンピュータ学院創立55周年ならびに京都情報大学院大学創立15周年,誠におめでとうございます。
日本ユニシスグループは,これまでにICT関連ビジネスで培ってきた強みと実績を活かして,革新的なサービスを創造し,持続可能で活力ある未来社会づくりに貢献できる集団として,みなさまから信頼され,期待され続ける企業グループであることを目指しております。
KCGグループと当社との関係は,当社の前身である日本ユニバックの時代,1979年にまで遡ります。京都コンピュータ学院の創立者である長谷川繁雄初代学院長と長谷川靖子現学院長のお二人が東京の当社本社までお越しになり,教育のための実習用機器としてユニバックの大型汎用コンピュータを導入したいとのお申し出をいただきましたことから始まります。
教育機関の立ち上げでは,校舎の建築を優先し,コンピュータは他企業のセンターを間借りするというのが一般的だった時代に,建物よりも,最高水準のコンピュータシステムで学ぶ機会を学生に提供し,夢と刺激を与えたいという,お二人の熱意あるお話に,当時,応対した営業部長は心を打たれ,部下に対して,「あのお二人のビジョンは素晴らしい。応援したい」と伝え,超大型コンピュータ「UNIVAC 1106」が,京都コンピュータ学院に導入されることになった,と聞いております。
一流の環境で本物の教育を行いたいという京都コンピュータ学院創立者の教育理念・精神に,強い共感を覚えると共に,当社をパートナーとして選んでいただいたことに誇りを感じております。それ以来,KCGグループと当社の関係は,単なる利害関係を超えた深い絆となっております。

当社グループは,‘Foresight in sight’ をコーポレート・ステートメントとして掲げ,先見性と洞察力を磨き,チャレンジと変革で時代を切り拓きたいと考えております。現在,私たちを取り巻く社会は大きな変革の中にあります。その変化のスピードは,デジタル技術の進歩により,ますます加速しています。AI,ロボティクスやIoT(Internet of Things)などICTが今まで以上に社会に深く溶け込み,あらゆるものが自由自在につながりあうことが当たり前の時代が到来しています。それに伴い産業界においては,従来の常識に囚われない真にクリエイティブな人材が求められています。
こうした時代にあっては,教育機関と企業が手をとりあって,産学連携による共同研究,人材育成を行うことが不可欠です。2017年,KCGグループと当社が共同で「未来環境ラボ」を貴学内に設置いたしました。この「未来環境ラボ」は,学生にとって,気軽に足を運び,アイデアを交換し,最新技術に触れる新しい学びの場となります。当社にとりましても,貴学の学生や教職員の皆様との対話を通じて,常識に囚われない斬新で自由な発想に触れる発見の場となります。今後,日本最初のコンピュータ教育機関であるKCGグループと日本ユニシスグループが共に手をとりあって,ICTを活用した未来のビジョンを創出し,ここ京都の地からイノベーションを巻き起こすことを期待しています。
京都コンピュータ学院の創立55周年,また京都情報大学院大学の創立15周年,誠におめでとうございます。KCGグループのさらなるご発展と,本日,ここに,ご出席の皆様の今後ますますのご健勝とご発展を祈念し,ご挨拶にかえさせていただきます。