多くの魅力に溢れ,歴史と文化が完璧な調和を保ちながら近代化がなされた,美しい都市,京都を訪問できますことを大変嬉しく思っております。
ご祝辞を申しあげる前に,記念式典にご招待いただきました,京都コンピュータ学院および京都情報大学院大学のご関係各位に感謝申しあげます。駐日ガボン共和国大使として本日列席させていただきましたのは,我が国としてだけではなく,私個人としても大きな友情の印であります。
KCGは1963年に創設された日本で最初の私立のコンピュータ教育機関です。同様にKCGIは2004年に日本で最初に開学した情報学分野の専門職大学院です。皆様ご存じのように,両校は,学生に情報学の多様な分野における知識と技術を修得させるという共通の目的を有しています。
ガボンのように開発を求めている国の人的資本に投資することは,変化を続ける環境で繁栄する手段となり得ます。これは長期投資であり,友情の名において,我が国が受け取ることができる最も重要なものであることは間違いなく,国民の繁栄とより良い生活の質の保証につながります。
今年,KCGは教育プロジェクト実施のため,ガボンに144台のコンピュータを寄贈しました。この教育プロジェクトには,私の同僚であり,KCGIで修士号を取得したMireille ENGAGHE氏がコーディネーターとして関与しております。KCGが私の国に,特にこれからコンピュータを寄贈いただく教育機関にもたらす価値は大きく,この寄贈に払われた価値ある努力に感謝いたします。
この場をお借りして,ガボン共和国の代表として,まず最初に私たちの同胞に授けていただいた質の高い教育に心から感謝いたします。次にAli BONGO ONDIMBAガボン共和国大統領が策定し,推進する開発計画へ貴重な貢献をしていただいたことにお礼を申しあげます。情報学は今後予想される変化を引き起こすレバーであり,私たちの社会組織においてますます普及するツールです。
京都コンピュータ学院から寄贈されたコンピュータは,大統領が開始した「教育機関への情報技術の導入」を真に加速し,教育の質を高め,「情報学」の概念形成に役立ちます。この概念が,国々で変化を引き起こす現象となっています。なぜなら情報学とその応用は科学的,技術的,知的なツールであるからです。
ガボンはこの変化に遅れることなく,明日の世界に向けて準備を整えているところです。私たちは,情報学教育の体系,それが課した厳格さと論理を利用したいと考えています。
KCGの創立55周年記念式典とKCGIの創立15周年記念式典を機会に,この場をお借りして,両校の教職員の皆様に尊敬の念を表しますとともに,創設以来,規範となる教育と職務を続けてこられたことにお祝いを申しあげるとともに,今後も継続されることを願っております。
最後に,この教育的な貢献を通じて,質の高いパートナーシップをより深め,KCGとKCGIを手本に,教育分野での世界のグローバルで新しい指導法に基づき,ガボンの教育機関の近代化を図りたいと思います。
ご清聴ありがとうございました。