京都コンピュータ学院 統括理事長 長谷川 亘 様
この度の,創立50周年を迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。
貴学院には,1972 年に大型機並みの能力を持つコンピュータTOSBAC-3400 のご採用をはじめ,小型コンピュータTOSBAC-40,事務用計算機TOSBAC-1100,日本語ワードプロセッサJW-10,パーソナルコンピュータPASOPIA,そして現在のdynabookなど多くの弊社製品を学習用にご採用頂き心よりお礼申し上げます。
特にTOSBAC-3400 は,京都大学様と東京芝浦電気(現在の弊社)との本格的なマイクロプログラム方式コンピュータの共同研究(1961 年)を経て生まれました。京都情報大学院大学 初代学長に就任された荻原宏先生には,京都大学在任中,この研究に大変ご尽力頂きました。そして,2009 年 社団法人情報処理学会よりTOSBAC-3400 が「情報処理技術遺産 第1号」に認定されましたのは貴学院により大切に保管頂いた賜物と深く感謝申し上げます。
今後もコンピュータは,人や社会生活を豊かにし社会の発展に寄与し続けると確信致します。そのハードウェアやソフトウェアを開発するのは「人」であり,その「人」を育てるのが近年益々重要となっております。貴学院が,今後も情報分野で中心となる研究者・技術者の育成並びに情報の先端教育機関として未来に向け益々ご発展されて行くことを心よりお祈り申し上げ,創立50周年の祝辞とさせて頂きます。
株式会社東芝
取締役 代表執行役社長 佐々木 則夫