祝辞

記念式典
祝辞

堀場 雅夫 様 祝辞

堀場 雅夫 様

京都情報大学院大学 設立発起人
株式会社堀場製作所 最高顧問
堀場 雅夫 様

ちょうど21世紀に入ったころから,専門職大学院大学を作ろうという動きがございました。そのとき現学院長の長谷川靖子さんがお越しになり,京都に情報系の大学院大学第1号をぜひ京都に作りたいと熱心にお話されました。私もそれにほだされまして設立の発起人の一人としてお受けいたしました。当時は同様の学校を作る動きもあり,一方におきましては相当な反対もございました。この反対者を一人一人説得いたしまして,無事2003年に京都情報大学院大学が誕生いたしました。まさに日本で第一号の大学でございました。

それから早10年。京都に情報大学院大学があるということは,単にコンピュータ学院の関係者のみならず,京都市民にとっても,府民にとっても誇らしいことであると思います。

長谷川靖子さんがFORTRAN研究会を作られた1963年当時,ロサンゼルスはスモッグによる大気汚染が問題になっていました。その原因は自動車の排気ガスであるということから,私どもの会社は自動車の排気ガスを測定するという仕事を始めました。

これは非常に精密度を要し,様々なガスの種類を定量的に分析するには複雑な計算が必要になります。しかし,その計算のソフトを作ることは私どもの専門外ということで,大型のコンピュータを作っている会社にその仕事を依頼いたしました。

ところが,なかなかできません。「どうしてだ」と突っ込んでみると,なんと,そこはギブアップして長谷川さんのところへそのソフトを持ち込んでいたということでした。

結果的に長谷川さんに我々の分析系のデータ処理のソフトを全て作っていただきました。

それは非常に素晴らしく,日本中はおろか世界中に爆発的にその機械が売れまして,大変私は恩義を感じております。

その後,学生や入社する人々の教育等につきましても大変なご支援をいただきました。当時,段々とコンピュータが一般化されてきて,大学でもそのような学部,学科,あるいは講座が開かれてまいりました。その卒業生を採用するわけですが,その人たちは理屈こそ言うのですが,実際には,全然オペレーションはできないし,ソフトウェアも作れないのです。

「これはなんとかしないといけない」と思いました。

当時,よく言われていたことですが,情報系だけでなく,電子工学科を卒業した人がはんだ付けができない,機械工学学科を卒業した人がフライスや旋盤を使ったことがない,など,サイエンスとテクノロジーのギャップが大変大きかったのです。

そのようなことを長谷川さんと話していましたら,「いや,その通りです。我々の建学の精神は,正に,理論と技術そしてフィロソフィー,この三つが揃わないと完全なものはできない,というものです」とお話されました。

正に,それは私がずっと思い続けた考えと全く一致いたしました。そういう意味におきまして,私は長谷川さんのお仕事がどんどん伸びていったことを大変うれしく思います。その建学の精神はずっと50年間コンピュータ学院のフィロソフィーとなり,そして新しく10年前に誕生した大学院大学のフィロソフィーにもつながっているということで,この事業がこれからもますます日本だけでなく世界的に広がっていくことを期待しています。

最後に一つお願いしたいことがございます。それは先ほどのビデオでも見ていただいたように,1963年から以後,日本国内外で作られたコンピュータが学院で全部保存されているわけでありまして,これをぜひコンピュータミュージアムとして公開したいと考えております。

京都の宝,京都の名所として,これをもっともっと一般の方々に見てもらえるように,そしてこれからこの関係の仕事をする人たちの大いなる刺激になるように,立派なミュージアムができたらいいと思っております。どうか本日ご参列の皆様におきましては,このコンピュータミュージアムの建設につきましてもご支援を頂戴したく存じます。

動画

ペロ・マティッチ 閣下 祝辞

ペロ・マティッチ 閣下

ボスニア・ヘルツェゴビナ 特命全権大使
ペロ・マティッチ 閣下

Madam Hasegawa, Ladies and Gentlemen,

It is my great pleasure to visit this beautiful city and to take part in the remarkable Ceremony commemorating the 50th Anniversary of Kyoto Computer Gakuin and the 10th Anniversary of The Kyoto College of Graduate Studies for Informatics.

Kyoto Computer Gakuin is the first private institution for computer education in Japan, founded in 1963 by Mr. Shigeo Hasegawa and Ms. Yasuko Hasegawa.

Since its establishment in 1963, Kyoto Computer Gakuin has been a pioneering leader in the development of computer education in Japan.

The Kyoto College of Graduate Studies for Informatics was founded as the very first IT professional graduate school in Japan.

After the war in Bosnia and Herzegovina, Japanese Government and Japanese organizations have invested in a lot of projects which were very significant for a recovery from the war and reconciliation in Bosnia and Herzegovina.

Kyoto Computer Gakuin is one of such organizations.

In March 2007, KCG donated 45 used computers to Bosnia and Herzegovina through “Ipil Ipil no Kai”,

a volunteer body engaged in recovering from war and disaster, as a part of the education support program of KCG, International Development of Computer Education.

Kyoto Computer Gakuin donated the computers in the hope that Bosnia and Herzegovina would move ahead the forefront on IT, concertedly and irrespective of ethnic groups.

In May 2007, the delegation of Kyoto Computer Gakuin visited a several Universities in Bosnia and Herzegovina to strengthen the bounds.

It is hope that the academic partnership of universities between Bosnia and Herzegovina and KCG/KCGI will become much more active in near future.

I would like to take this opportunity to thank KCG for all the help to Bosnia and Herzegovina.

I believe that KCG/KCGI will remain in the position to lead the world in the field of ICT education.

Once again, Madam Hasegawa, thank you very much on behalf of my country, Bosnia and Herzegovina.

邦訳

皆様

京都というこの美しい街を訪れ,京都コンピュータ学院(KCG)創立50周年ならびに京都情報大学院大学(KCGI)創立10周年を祝う記念式典に立ち会う機会をいただきましたことは,私にとって大きな喜びであります。

KCGは,長谷川繁雄先生と長谷川靖子先生により,日本で最初の私立のコンピュータ教育機関として1963年に創立されました。以来,KCGはパイオニアとして,日本におけるコンピュータ教育の発展を今日まで担い続け,日本で第一号のIT専門職大学院であるKCGIも創立されております。

ボスニア・ヘルツェゴビナにおける紛争の後,我が国の融和と紛争からの復興を支えた数々の重要なコンピュータ教育支援プロジェクトに,日本政府ならびに様々な日本の機関が多大な尽力をしてくださいました。その機関の一つがKCGであります。

2007年3月,紛争や災害からの復興支援ボランティア団体である「イピル・イピルの会」を通じ,KCGの海外コンピュータ教育支援活動(IDCE)における教育支援プログラムの一環として,KCGから我が国に45台の中古コンピュータを寄贈いただきました。

この45台のコンピュータの寄贈には,民族の枠を超えて手を取り合い,ITの第一線へ向けた我が国の歩みを後押しできるようにとの,KCGからの願いが託されております。

2007年の5月には,KCGの代表団が我が国の複数の大学を訪れ,各大学との絆を深められました。KCGならびにKCGIと我が国の大学が,教育における連携を今後ますます活性化し,深めていくことを望んでおります。

この場をお借りし,KCGから我が国へのこれまでの数々の支援に対し,御礼申しあげます。

KCGならびにKCGIは,IT(ICT)教育において,今後も変わらず世界に先駆ける存在であり続けるものと私は確信しております。

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リスベク・モルドガジェフ 閣下 祝辞

リスベク・モルドガジェフ 閣下

キルギス共和国 特命全権大使
リスベク・モルドガジェフ 閣下

ご周知のように京都コンピュータ学院が日本で初めて民間におけるコンピュータ教育を始められました。そして,現在,貴学院は日本においてIT分野における人材育成などで優位に立っています。貴学院がグローバルなコンピュータ教育および日本の世界各国との協力関係に貢献しながら諸外国に支援活動を行っていることを高く評価しております。

2008年にわが国における農村部のいくつかの学校が貴学院よりパソコン50台の寄贈を受けました。この場をお借りしましてキルギス共和国を代表してお礼を申し上げたいと存じます。

それは有益な支援でした。将来その学校の生徒たちが我が国の発展に貢献するとともに,日本の友人たちへの感謝の気持ちを一生忘れないと確信しております。

2004年にキルギス共和国において独立行政法人国際協力機構JICAの支援でITセンターが設立されました。この点におきましてキルギス共和国と京都コンピュータ学院との協力関係が将来拡大していくことに期待を寄せております。

そしてもう一つ点を指摘しておきたいと存じます。日本は先端技術と伝統文化が見事に調和した国です。最先端コンピュータ設備などを備えたハイテクな貴学院が伝統都市の京都に所在していることは,まさにその一例であると存じます。

京都は本当に素晴らしい街です。今年の2月にわが国の大統領が京都を訪問し,京都の大ファンになりました。これを機会として,その際にキルギス共和国代表団がいただきました温かいご歓待に,京都市民の皆様,そして山田知事ならびに門川市長をはじめ感謝の意を表したいと存じます。

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ガブリエル・ジョン・クレロ・ドゥザバ 閣下 祝辞

ガブリエル・ジョン・クレロ・ドゥザバ 閣下

パプワニューギニア独立国 特命全権大使
ガブリエル・ジョン・クレロ・ドゥザバ 閣下

Mr. Wataru Hasegawa, President of Kyoto Computer Gakuin, Distinguished Colleagues, and Guests, Ladies and Gentlemen.

Mr. President, firstly, please allow me to extend my most sincere and heartfelt appreciation to you all for your kind invitation and courtesies extended to me to personally attend and share with you the spirit, as well as the achievements in computer education of KCG and KCGI, marked by this commemorative Ceremony of your advancements.

Many young nations like Papua New Guinea have to grapple with and realize the need for high-tech and information technology, and the application of such tools as instruments for national development.

While home-group talents are being harnessed, learning from establishments such as yours in Japan remains invariable pre-requisites.

So, aware that Kyoto Computer Gakuin (KCG) is the first computer education institute in Japan established 50 years ago, and that The Kyoto College of Graduate Studies for Informatics (KCGI) is the first IT Professional Graduate School in Japan with such high recognition, I readily accepted the honour of being here today with you all.

Computer Education is part and parcel of today’s education and training curriculum in Papua New Guinea.

However, as you would expect having the technical know-how, let alone, the infra-structure, training facilities and finance, are luxuries that come, but few and far between, in Papua New Guinea’s various institutions, including Government, Parliament, Judiciary, primary, secondary and tertiary, as well as technical or specialized learning schools and institutions.

So, despite some generous donations, thanks to kind hearted Japanese institutions like yours and JICA, there is still a huge need and gap to fill in Papua New Guinea’s requirements for computer technology, actual computers and related materials, and inclusion of and learning about computers and acquiring knowledge and technology in the overall field.

As I speak today, JICA equipment supply and training through Papua New Guinea’s, Distance Education and Training Centres is a stand-out “beacon” of hope.

Of course any help that KCG can spare towards computer education in Papua New Guinea will, not only be much appreciated, but go a long way to consolidate and further extend Papua New Guinea’s highway to computer compatibility and informatics, to help address issues of development, business, environment and international cooperation with Japan and others, on today’s global stage.

In conclusion, I extend, on behalf of myself, the Papua New Guinea Embassy and the Government and people of Papua New Guinea’s our warmest congratulations to KCG for your 50th and KCGI for 10th Anniversary, as we in Papua New Guinea, look towards your two Schools’ continued support for Papua New Guinea and its institutions in their computer education endeavours.

ARIGATO GOZAIMASHITA

邦訳

京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学 統括理事長 長谷川 亘 様
教職員ならびにご来賓の皆様
皆様

はじめに,これまでの貴学の発展と功績を記念する本日の式典にお招きいただき,また格別のご高配を賜りましたこと,皆様に心より御礼申しあげます。私個人としても,京都コンピュータ学院(KCG)ならびに京都情報大学院大学(KCGI)の教育理念に触れ,コンピュータ教育におけるこれまでの功績を皆様と共に称える本日のこの機会をいただきましたこと,長谷川統括理事長に心より御礼申しあげます。

パプアニューギニア独立国をはじめ,多くの新興国家では,先端技術や情報技術の必要性を認識し課題として取り組むと同時に,国家発展のための手段として,それら先端技術や情報技術というツールの応用に取り組んでいかねばなりません。

我が国でも優秀な人材の活用に向けた取り組みが行われていますが,日本におけるKCGやKCGIのような国外のパイオニアからも,常に学んでまいる所存です。

KCGは50年の歴史を持つ日本で最初のコンピュータ教育機関として,またKCGIは日本で第一号のIT専門職大学院として,高い評価を得ていらっしゃいます。そのような教育機関から本日のお招きをいただき,私は迷うことなく出席させていただきました。

コンピュータ教育は,我が国における今日の教育ならびに教員養成カリキュラムの要であります。

しかしながら,ご承知の通りコンピュータ教育には,技術的な専門知識は言うまでもなく,教育施設というインフラと財源が必要です。これらは,政府,議会,司法機関,初等・中等・高等教育機関などを含め,我が国のあらゆる機関において極めて不足しております。

貴学や独立行政法人国際協力機構(JICA)など,日本の各種機関のご好意で多大なご寄付をいただいてまいりましたが,コンピュータ技術の普及のために我が国が必要としている状況と我が国の実情には未だ大きな隔たりがあります。その隔たりを埋めるためには,コンピュータそのものをはじめ,周辺機器や教材,またコンピュータについての学習ならびに関連するあらゆる分野の知識・技術の習得環境が不可欠です。

先にJICAについて触れましたが,JICAからの機材供与や我が国の遠隔教育・訓練センターを通じての教育訓練は,まさに我が国にとって希望の光であります。

そして何より,KCGから我が国に贈られるコンピュータ教育のための支援のすべては,今後さらに深く感謝されると共に,コンピュータとの融和の促進や情報科学へと繋がる道の構築を我が国にもたらすうえでも,また,開発・ビジネス・環境に関する課題や日本と海外との国際協力の取り組みについて今日のグローバル社会に投げかけるうえでも,大きな役割を果たしてくれるでしょう。

最後になりましたが,私個人,そしてパプアニューギニア大使館,政府,国民を代表し,KCG創立50周年ならびにKCGI創立10周年を心よりお祝い申しあげます。そして,我が国におけるコンピュータ教育への取り組みに対し,KCGならびにKCGIからの変わらぬご支援をいただけますよう,我々パプアニューギニア国民一同,願ってやみません。

ARIGATO GOZAIMASHITA.

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山下 晃正 様 祝辞

山下 晃正 様

京都府 副知事
山下 晃正様

本日は京都コンピュータ学院創立50年,京都情報大学院大学の創立10年という節目の年をこのように盛大に迎えられることを心からお喜びを申し上げたいと存じます。

私は今,行政職をやっているのですが,実は大学は理工学系でした。私が大学に通っている頃には(手を大きくひろげ)これぐらいのサイズのコンピュータが研究室においてありました。私が大学に入る少し前に学生が使っていたコンピュータだそうですが,そのコンピュータができた仕事というのは関数電卓ぐらいのレベルでした。

現在は,社会の隅々にシームレスにコンピュータが埋め込まれる時代を迎えました。私が大学の頃は「電子計算機」と呼んでおりましたが,どうも「計算機」という概念が今のコンピュータに合わなくなっているのか,最近そういう言葉をあまり聞かなくなりました。その後,インターネットが登場し,人々のコミュニケーションの世界が本当に大きく広がりました。

先ほど,長谷川亘 統括理事長が「サイバー空間における京都」というお話をされましたが,サイバー空間もコミュニケーションをする場からさまざまなクリエイティブな活動する場へ変わっているように思います。

5~6年前のことですが,アメリカの小学生がサイバー空間を使って新しいビジネスをされている映像を見たことがあります。そのように我々が想像した時代を超える進歩を今続けております。一方,韓国ではサイバーテロが行われて市民の方々の生活が本当に脅かされるような事態がございました。サイバー戦争という非常に嫌な言葉も飛び交う時代に来ております。

また,日本では,「2ちゃんねる」で人格を傷つけるような激しい言葉が出ております。

サイバー空間は,非常に悲しい空間でもあるわけです。こうした明の部分と暗の部分をこのコンピュータ社会は持っていると思います。

長谷川統括理事長と「この明暗,どうしていったらできるだけ明が大きくなって暗い部分が小さくなるのだろう」と議論しましたが,「結局,人に帰結するしかないのかな」というのが今のところの結論です。

京都コンピュータ学院,京都情報大学院大学は,2つの教育機関を合わせて,現在までで4万人を超える非常に優秀な方々を世に送り出してきました。また,世界二20カ国を超える国々に対して人材育成のためのさまざまな取り組みをされております。

我々と一緒になって,この暗の部分をネグレクトするような人材をこれからも社会にぜひとも供給していただき,供給をするだけではなく,新しい理想像を掲げていただくことを切に期待したいと思っております。

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門川 大作 様 祝辞

門川 大作 様

京都市 市長
門川 大作 様

京都は歴史と伝統のまちです。同時に決して古い都ではありません。常に新しいことに挑戦し続け,生み出すまちであります。さらに大学のまち,教育のまち,常に新たな産業を生み出してきたまち。そして水力発電,電気鉄道,映画など,京都は,これまで数々の「日本初」も生み出してきたまちです。その中でも,現代の情報化社会の隆盛を見据えた卓越した識見により,日本初のコンピュータ教育機関として創られた京都コンピュータ学院,そして日本初のIT専門職大学院である京都情報大学院大学は,ひときわ大きな輝きを放っています。京都の宝であります。この度の貴学院創立50周年並びに貴学創立10周年を,心からお祝い申し上げます。関係者の長年にわたる偉大な取り組みに改めて敬意を表したいと思います。

京都コンピュータ学院は,半世紀の長きにわたり,「時代を担う創造性豊かな情報処理技術者の育成」を理念に,4万人を超える卒業生を世に送り出され,電子立国とも呼ばれる日本産業の躍進を支えてこられました。また,IT分野が急激な進化を見せる中で開学した京都情報大学院大学は,新たな時代の要請に応える高度な人材育成に力を尽くされ,昨年の経済誌による私立大学ランキング調査では「成長度」の分野でトップとなるなど着実に発展を遂げておられます。

これらの取り組みを拝見して感じるのは,「志の高さ」と「先見性」,さらに「優しさ」です。23の国々にパソコンを寄贈し支援を続けてこられました。挑戦心,実行力を伴った素晴らしい50年の歩みに,私たちは今混迷する日本社会は学ぶべき点が多いと思います。

さて,京都はマンガ文化の発祥の地でもあります。長谷川亘統括理事長には,西日本最大規模のマンガ・アニメの総合見本市「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)」の実行委員として,本市コンテンツ産業の振興,発展にも大きなお力添えをいただいております。この場をお借りいたしまして,改めて感謝申し上げます。クールジャパン,コンテンツ産業の充実のためにも引き続きよろしくお願いいたします。「新価値創造都市・京都」の実現に向けた取り組みに全力を尽くしてまいります。引き続き,皆様の力強い御支援と御協力をよろしくお願い申し上げます。

加えて,これまた日本初の「分散コンピュータ博物館」として平成21年に認定を受けたKCG資料館では,「情報処理技術遺産」を含む貴重な機器の保存・公開を通じて,我が国の情報処理の歴史を先人たちの英知や情熱と共に伝えるお取り組みを積極的に進めておられます。堀場雅夫様が強調されたコンピュータ博物館を創設に向け,ご来場の皆様よりご支援をいただけるよう,京都市長として心よりお願い申しあげます。

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李 弘燮 様 祝辞

李 弘燮 様

韓国・大統領直属情報保護委員会 コミッショナー
韓国CSO協会 会長
李 弘燮 様

Mr. Wataru Hasegawa, President of Kyoto Computer Gakuin (KCG) and The Kyoto College of Graduate Studies for Informatics (KCGI), distinguish guests, ladies and gentlemen, good afternoon.

It is my pleasure to congratulate you, your faculty and staff members, and students on this auspicious day the 50th anniversary of KCG and the 10th year anniversary of the KCGI.

KCG is the oldest computer institute in Japan, founded in 1963 by Shigeo and Yasuko Hasegawa. In 1963, the computer was only used for specialized people, but the founders had a vision of the future where IT becomes no longer a special tool. And, as everybody realizes, in these modern days, we can’t live without IT. The KCGI ranked as the 1st in the category of the fastest growing universities in Japan by the influential Japanese magazine, Toyo Economics, among 620 private universities. I have served at KCGI for three years until 2011. KCGI is a combination of both ICT and MBA programs. Many countries have shortage of ICT specialists; it is same in my country. There will be more need for higher skilled ICT specialist in many years to come.

I currently serve on the President’s Council on the Personal Information Protection Commission in the Republic of Korea. The development of the ubiquitous network society, where people can use information and communication technology anytime and anywhere, has made our lives more convenient, and our society still continue to grow.

In the meanwhile, we are facing a range of serious security problems, such as hacking, Internet fraud and cyber terrorism.

Considering these serious security issues our society is facing nowadays, Japan’s first computer education institute KCG and Japan’s first professional graduate school of information technology KCGI have been playing crucial roles.

While assuming responsibilities of providing people with opportunities to learn new ICT skills and developing them further in order to make our lives richer and more convenient, KCG/KCGI and all of us have the responsibility to respond to the growing social need for enhancing information security from the view point of safeguarding individuals, families, organizations and nations.

I wish further enhanced Korea-Japan exchanges in information and communication fields.

I also wish a long-lasting prosperity of “kcg.edu” group.

Thank you very much.

邦訳

京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学 統括理事長 長谷川亘様,ならびにご臨席の皆様,こんにちは。

京都コンピュータ学院創立50周年,ならびに京都情報大学院大学創立10周年を記念する本日のこの佳き日を迎えられました教職員と学生の皆様に,心よりお祝い申しあげます。

KCGは1963年,長谷川繁雄氏と長谷川靖子氏により創立された日本で最も長い歴史を持つコンピュータ教育機関です。1963年当時,コンピュータはごく一部の専門家だけのものでしたが,創立者のお二人は,ITが社会における標準ツールとなる時代の到来を予見しておられました。そして,誰もがご存知のように,現代はITなしに私たちの生活は成り立たない時代です。

KCGIは,日本の有力誌『週刊東洋経済』において,全国約620の私立大学のうち「成長度」の分野でトップにランキングされております。ICT教育とMBA課程の融合を実現した京都情報大学院大学において,私は2011年度まで約3年間教授を務めておりました。韓国も同様ですが,世界の多くの国々ではICTスペシャリストが不足しております。今後も長きにわたって高度な技術を有するICTスペシャリストを求める社会の声は高まっていくことでしょう。

私は現在,大韓民国大統領直属情報保護委員会でコミッショナーを務めております。いつでもどこでもICTを活用できるユビキタス社会の発展により,現代の社会はより便利に進化し続けています。

反面,知能化されたハッキング,インターネット詐欺,サイバーテロなど,様々な問題が深刻化しているのはご存知の通りです。

そのように大きな問題となっているセキュリティ分野の観点からも,日本で最初のコンピュータ教育機関である京都コンピュータ学院と日本で最初のIT専門職大学院である京都情報大学院大学の存在意義は非常に重要です。

新しいICTの技術を学び,開発することによって生活を便利で豊かにすることはもちろんですが,個人,家族,組織,国家の安全を守るという観点からも,ICT分野における情報セキュリティの重要性は増しています。

今後も,情報通信分野における韓日間の交流のさらなる発展を望んでおります。

そしてまた,kcg.eduグループの末永い発展を願っております。

どうもありがとうございました。

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松本 紘 様 祝辞

松本 紘 様

京都大学 総長
松本 紘 様

本日は,京都コンピュータ学院創立50周年,京都情報大学院大学創立10周年の記念式典,おめでとうございます。この席にお招きいただきまして光栄に存じております。私も京都コンピュータ学院の活躍については知っていたつもりでしたが,皆様のご挨拶などをお聞きして,国際的な取り組みを含めた活動をあらためて知ることができ,大変感服しているところであります。

京都コンピュータ学院は創立以来,もう50年,京都情報大学院大学も10年。時の流れの速さ,社会の変化の速さを改めて認識させられます。実は京都コンピュータ学院と京都大学は深いご縁があります。そのことについ若干ご紹介し,祝辞に代えさせていただきます。

あまり知られていませんが,京都大学は1959年に日立製作所と共同で,日本で初めてのゲルマニュウムトランジスタ計算機KDC-1(京都大学ディジタル型万能計算機第一号)を開発し,京都大学工学部に設置されました。そして1961年には,日本の大学として初めての計算センターである「電子計算機室」が本学に発足しKDC-1が全学的に供用され,その後約15年間共同利用されました。このころ私は,ちょうど高校から大学へ進む時期でしたが,「電子」あるいは「半導体」という素晴らしい言葉の響きにひかれ,それだけの理由で電子工学に進みました。でも入学後は,コンピュータ,電子計算機が非常に発展の可能性があるものだという雰囲気を感じました。

そのころに,京都コンピュータ学院の母体であるFORTRAN研究会が,京都大学文学部卒業の長谷川繁雄初代学院長と,当時京都大学大学院理学研究科博士課程に在籍していた長谷川靖子現学院長とが,京都大学における学術研究のために大型計算機を利用しようとしている研究者たちの意見交換,教育の場として設置されたと伺っております。素晴らしい先見性があったと思います。私は「前田研究室」に入ったのですが,2年先輩に,京都情報大学院大学 現学長の茨木俊秀先生がいらっしゃいました。先ほど先見性があったと申しましたが,コンピュータについて長谷川繁雄様は「計算機は心がなければならない。哲学である」とおっしゃったといいます。的を射ていると思います。

1969年には京都コンピュータ学院が設置され,広く一般の学生に対してコンピュータのプログラミング教育を実施されるようになりました。京都大学ではその1年後の1970年に工学部に情報工学科が設置されましたが,設置の議論の中で京都コンピュータ学院との違いが議論され,プログラミングを教えるのではなく情報を学問にするという立場の学科になりました。この考え方が広く全国の国立大学に広がり,日本の大学の情報系の学科ではあまりプログラミング教育が重視されませんでした。ハードウェア・理論には強いがソフトには弱いと言われている日本の情報産業の構造のルーツがこの辺りにあるのかもしれません。

このように計算機の黎明期から京都大学は京都コンピュータ学院といろいろな接点がありました。創立者のお二人が京都大学出身ということもありましたが,創立以来,京都大学大学院工学研究科情報工学専攻の大学院生の多くが京都コンピュータ学院で授業を担当してきました。学生にとってはアルバイトをしながら自分の知識を深めるいい機会になっていました。また,カリキュラムに関しても博士課程の学生にいろいろと相談をされることもあり,京都大学工学部情報工学科と似たようなカリキュラムになっていた時期もありました。現在は大学内にTA,RAなどの職が整備されてきたこともあり,人数は減っていますが,この強い関係は現在も続いております。

2004年に設立されました日本で初めての情報系の専門職大学院である京都情報大学院大学の初代学長の萩原宏先生,第二代学長の長谷川利治先生,そして現学長の茨木俊秀先生はすべて京都大学の名誉教授であります。現在も,京都大学名誉教授や卒業生が京都情報大学院大学の教員としてご活躍しており,その数は全体の20%程度にも達していると伺っています。ですので,京都情報大学院大学と京都大学は,姉妹校のような親しい気持ちを私は抱いております。

先ほど50年の歩みを紹介するビデオが流れましたが,コンピュータの時代を先取りして,時代を先読みして,このような新しい事業を始められ,教育界に大きな波紋を投げ掛けられました。そのビデオに惑星やロケットが映し出されましたよね。ちょうど私が学生時代に,電子計算機と宇宙がファッションになりつつありました。そういうご縁があって,宮本正太郎先生が名誉学院長になられたとのご紹介もありました。私は電子工学出身だったのですが,宇宙科学をやってきた人間として,両方に関係があると親しみを感じたところであります。

これからはどういう時代がやってくるのか。私の印象を申しあげますと,技術が進んで,「発明が必要を生む」ような時代になるのではないかと考えています。本来ならば必要が発明を生まなければならないのですよね。あまりにも技術が多くあり,情報過多であるため,これらを使おうとするあまり,おかしな方向に進んでしまうことを危惧しています。

京都コンピュータ学院,京都情報大学院大学の学生さんは,この会場に来るとき,地下鉄の駅から整然と胸を張って歩いておられた。彼らは単にプログラム教育を受けているだけではない,しっかりした哲学も学んでおられると感服いたしました。京都コンピュータ学院,京都情報大学院大学が,これまで以上に,日本を,そして京都を世界に知らしめるだけでなく,世界中の情報科学の在り方を追求する場となるよう貢献していかれることを期待し,お祝いの言葉とさせていただきます。

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ジェレミー・ヘフナー 様 祝辞

ジェレミー・ヘフナー 様

ロチェスター工科大学プロポスト(筆頭副学長・副総長)
ジェレミー・ヘフナー 様

It is an honor to be here today. As RIT President – Dr. Destler – stated in his video, we congratulate you on your milestone anniversary and look forward to our continued partnership with Kyoto Computer Gakuin and The Kyoto College of Graduate Studies for Informatics in the future. I would like to take a moment to recognize some of our gracious hosts

  • Madam Yasuko Hasegawa, Founder and President of Kyoto Computer Gakuin (KCG)
  • Mr. Wataru Hasegawa, President of the KCG group
  • Dr. Toshihide Ibaraki, President of The Kyoto College of Graduate Studies for Informatics (KCGI)
  • Akira Hasegawa, a proud alumnus of RIT and Director of International Public Relations at KCG
  • And all our distinguished guests who are here today.

As a graduate student in the College of Imaging Arts and Sciences at RIT, Akira Hasegawa helped establish what is now a strong and long-standing relationship between RIT and KCG. We are grateful for his efforts to bring the two institutions together. And we are most appreciative of the kind support we have received from everyone at KCG that has allowed us to celebrate with you today. We have been honored by the collaboration that provides opportunity for RIT’s faculty and administrators to visit KCG. We are proud of the 38 KCG students that have gone on to complete their master’s degrees in information technology at RIT. We are proud of our relationship with KCG and we are proud of Akira as well who has since completed a BS and an MS degree at RIT, and was featured as one of only 31 distinguished, international alumni in RIT’s 175th Anniversary International Faces Exhibition.

Because of RIT’s relationship with KCG, I have had the pleasure of befriending Yoshi Nozaki, a student from KCG working on his Ph.D. at RIT. Yoshi, like me, is an avid runner. Despite only having started his running career in 2010, Yoshi has completed 25 marathons, two 50km, five 50-milers and four 100-milers. That’s over 1,365 miles or 2,275 km in just 3 years-760 km per year, and that doesn’t include training!

So, Yoshi and I were excited to both qualify for the Boston Marathon this year. [Now as a side note, I should say that Yoshi had to run much faster than me to qualify but that’s because Yoshi is MUCH younger than me!] What was to be a day of joy and excitement quickly turned into one of fear and sadness. Luckily, Yoshi and I both finished before the explosions occurred and we quickly texted each other to make sure we both were okay. But the events of that day remind us that the world is a complex place, with dark and sometimes evil things happening.

But beyond the darkness, the events in Boston make it even more clear that we must reach out across, departments, disciplines, boundaries, borders, oceans and cultures to build, establish and maintain long-lasting relationships like the one between KCG and RIT. Now all of us here today are fortunate for we share this noble cause of shaping the next generation of inventors, problem solvers, artists and humanists. But more importantly we are shaping the next generation of world citizens. Indeed we are not only graduating students with the skills to be successful but we are producing citizens who will go on to solve some society’s most pressing problems. This is why International education is critical –international learning develops global cultural awareness and creates the strong leaders of tomorrow.

And this is why our partnership with KCG is so important, and why I challenge us to do more as we move forward and build upon these enriching relationships. I challenge us to find ways to exchange more students between our campuses and to find ways to connect our faculties through research. The formula is simple: a bigger and better partnership equates to more globally aware students and faculty working to solve the world’s problems. It is arguably our moral imperative to do so.

On behalf of Dr. Destler and myself, it is RIT’s honor to have this opportunity to be with you today, celebrating your 50th anniversary. I look forward to coming back and celebrating many more with you in the future. Thank you.

邦訳

京都情報大学院大学・京都コンピュータ学院の皆様,おめでとうございます。

本日,お招きいただきましたことを光栄に思います。ロチェスター工科大学(RIT)の総長であるデストラー博士がビデオでご挨拶することになっておりますが,RITは京都コンピュータ学院と京都情報大学院大学の創立50周年に際し心からお祝いを申しあげますとともに,我が校との親交が将来にわたって続きますよう願っております。

ここで本日の主催者の皆様の何人かを称したいと思います。

  • 京都コンピュータ学院(KCG)の創立者であり学院長の長谷川靖子様
  • KCGグループの統括理事長の長谷川亘様
  • 京都情報大学院大学(KCGI)学長の茨木俊秀博士
  • 我がRITの同窓生であり,KCGの理事長,国際業務部部長の長谷川晶様
  • ならびに本日ご来賓の皆様

RITのイメージングアート&サイエンス修士課程卒業生である長谷川晶氏は,RITとKCGの間の,今や強固となった長期にわたる関係の構築に尽力されました。二つの学校の間にこのような関係を築き上げられた彼の努力に感謝しております。また,本日,この記念式典に参列させていただくにあたり,KCGの皆様から受けたご支援に心から感謝しております。我々は,RITの教授陣や管理者がKCGを訪問する機会を得ることができる両校の協調関係を賞賛すべきものと思っております。また,現在KCGの学生がRITの情報工学修士号取得を目指し勉学を続けておられることを誇りに思っております。我々はKCGとの関係を名誉に思っているだけでなく,RITで学士号と修士号を取得された長谷川晶氏を誇りに思っております。長谷川晶氏は,RITの175周年記念式典で「国際的に活躍している卒業生」に選ばれた31名の優秀な同窓生の中の一人です。

RITとKCGの関係のおかげで,KCGからRITの博士課程に進まれた野崎喜裕君と親しくさせていただいております。ここで野崎君について簡単に紹介させていただきます。私同様に熱心なランナーである野崎君は,2010年からランナーとしてのキャリアを開始されたにもかかわらず,フルマラソン25回,50kmレース2回,50マイルレース5回,100マイルレースには4回参加されています。わずか3年間に1365マイル,すなわち2275kmあまり,年間に760kmを走っておられ,何とこれには練習は含まれていないのです。

野崎君と私は今年,共に,ボストンマラソンへの出場が決まり,興奮に胸を高鳴らせていました。この日は楽しくワクワクした日になるはずでしたが,あっという間に恐怖と悲しみに満ちた日になってしまいました。さいわい,野崎君と私は爆発が起こる前にゴールしていました。私たちはすぐにメールでお互いの無事を確認し合いました。あの日の出来事によって,世界は複雑な場所であり,悪意のある,時には邪悪な出来事が生じる場所であることに気付かされました。

しかし,ボストンの出来事は,この闇の向こうにあるものを我々に明確に示してくれました。学科を越え,分野を越え,境界を越え,国境を越え,海を越え,文化を越えて,我々は長く続く関係を作り出し,築き上げ,維持していくべきであるということを。ちょうど,KCGとRITの間にあるような関係を。

本日ここに参列している我々はすべて,幸運にも,次世代の発明者,問題解決者,芸術家,ヒューマニストを育て上げるという崇高な理念を共有しております。しかし,さらに重要なことは,我々が次世代の国際人を育てているということです。実際,我々は成功するための技術を身につけた学生を送り出しているだけではありません。我々は,社会の最も差し迫った問題を解決し続けようとする人材を育て上げているのです。そのためにこそ国際教育が決定的に重要であり,国際的な学習は国際的な文化的意識を育て,将来の指導力あふれるリーダーを生み出すのです。

だからこそ,KCGと我が校の相互関係は非常に重要であり,だからこそ私は,お互いを高め合うこの協力関係を前進させ,さらに積み重ねていく過程の中で,より多くのことに挑戦しようとしているのです。私は,両校の間でより多くの学生を交換し,研究を通じて教授間の交流が深まる方法を見出そうとしています。やり方はシンプルです。すなわち,「より大きくより優れた協力関係は,世界の問題を解決することのできる,より国際意識の優れた学生と教授を生み出す」。そうすることが,人間としての我々の責務であると言えるでしょう。

デストラー総長,また私自身も,本日,KCGの50周年を祝うこの式典に参列させていただく機会を与えてくださったことを光栄に思っております。今後ますますのご発展をお祈りいたしますとともに,今後の数々の節目も本日と同じように共にお祝いできますよう祈っております。どうもありがとうございました。

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張 愛華 様 祝辞

張 愛華 様

天津科技大学副学長(学長代理)
張 愛華 様

尊敬的长谷川 亘 先生 :

尊敬的长谷川 晶 先生:

女士们、先生们:

值此京都情报大学院大学建校十周年暨京都计算机学院建院五十周年之际,我受天津科技大学王硕校长委托并代表天津科技大学全校25000余名师生,向你们致以衷心的祝贺!

贵校创校五十年来,为计算机学科领域培养了数以万计的高素质优秀人才,办学品质享誉教育业界,天津科技大学作为贵校开展国际教育合作伙伴之一甚为之骄傲。

1999年,天津科技大学与KCG结为友好学校。2000年在天津科技大学开办KCG天津合作办学项目。首先将日语教学与计算机教育相融合的模式引进中国高等教育,具有开创性的意义 。

2008年,与KCG联手引入日本首创汽车制动专业,创办了中国首个汽车嵌入式专业。

十三年来,在每年的春季和秋季KCG都派出教师到天津授课, 迄今为止,KCG天津项目共培养了905名毕业生,目前在校生590名,通过KCG天津项目培养的学生受到了社会和企业的高度评价和关注,毕业生就业率连续8年100%,在IT领域获得极高的评价。还有一些同学继续到京都情报大学院深造,毕业后被日本的著名企业聘用,因表现出色获得极高的评价。

京都计算机学院是日本历史最悠久的计算机教育机构,京都情报大学院大学又是日本第一所IT专门职研究生院,天津科技大学与KCG的密切合作,对于发展两国间的学术和文化交流具有重要的意义,也必将进一步推动中日友好发展。

展望未来,我们双方的合作会更加坚实,牢不可破,我们将继续携手为培养具有国际视野的IT专业人才共同奋斗。

衷心祝愿贵校教育事业蒸蒸日上,再创辉煌!

邦訳

尊敬する長谷川 亘 先生

尊敬する長谷川 晶 先生

ご臨席の皆様

京都情報大学院大学(KCGI)創立10周年および京都コンピュータ学院(KCG)創立50周年記念にあたり,天津科技大学の王碩学長の代理として,天津科技大学の25,000名余りの在学生および教職員を代表して,心よりお祝いを申しあげます。

貴学創立以来,50年の間,貴学がコンピュータ業界のため優秀な人材を数万人余り育ててこられた実績は教育界で高く評価されています。天津科技大学は貴学の国際提携のパートナーであることを誇りに思っております。

1999年,天津科技大学とKCGは姉妹校提携を締結し,2000年には合弁プログラム「天津科技大学KCGコース」を開設しました。日本語とITを学ぶ日本語教育とコンピュータ教育の融合を図った,他に類例を見ない画期的なカリキュラムであります。また2008年に,日本で初めて自動車制御学科を設置したKCGと共同で,中国初の自動車制御学科を開設いたしました。

13年間,毎年春と夏に天津科技大学で実施されている3週間の集中講義には,KCGとKCGIより講師が派遣され,大変好評を得ています。現在まで,KCGコースの卒業生は905名で,在学生は590名に達しています。KCGコースの卒業生は社会や企業に高く評価され,熱く注目されています。また,8年連続で,100%の就職率を保っており,IT業界で高い評価を得ています。天津科技大学からKCGIへ進学し,日本の大手企業に就職し活躍されている卒業生もいて,高く評価されています。

日本で最初のコンピュータ教育機関であるKCG,日本で最初のIT専門職大学院であるKCGIと本学天津科技大学の絆の強化は,日中間の学術・文化交流の進展にとって意義深いことであり,日中友好に資するものであると言えるでしょう。

将来に向けて,貴学との共同事業がより堅実に発展することと信じております。今後も貴学と共に,国際的な視野を持つIT専門家を育てていけるよう努力していきたいと思っております。

貴学がますます発展し,より輝かしい未来を作り出すことをお祈り申しあげます。

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