全国同時七夕講演会@KCG (サマーフェスタ2013 天文ワークショップ)
日 時 | 2013年7月5日(金)13:30~15:00 |
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会 場 | 京都コンピュータ学院京都駅前校 |
講 演 | 講師: 作花 一志 氏(京都情報大学院大学 教授) 概要: 昨年は天文ゴールデンイヤーと言われ,中心話題は金環日食でしたが,今年は2月に大隕石が落下し,また12月には大彗星が到来するなど太陽系小天体が活躍する年です。彼らが人類のそして地球の歴史に及ぼした役割について考えてみましょう。そして今年11月末から12月初めにやってくる,長い尾を引いたアイソン彗星を迎えましょう。アイソン彗星は-11等級! NASA/JPLのヨーマンズの表によると,今までに最も明るかった彗星は2007年のマックノート彗星ですが,これを一挙に5等級も上回り,満月と同等の明るさなのです。 |
定 員 | 先着100名 |
参加費 | 無料 |
当日の様子
7月5日(金)に,KCGグループの創立50周年記念講演会の第九弾となる,京都情報大学院大学(KCGI)の作花一志教授による「全国同時七夕講演会@KCG -2013年の天文トピックスは大彗星到来」(KCGサマーフェスタ2013イベント天文ワークショップ第1部を兼ねる)を京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校大ホールで開催しました。作花教授は,今年2月,ロシアに落下した大隕石や,初冬に訪れるアイソン彗星について説明し,訪れた一般の方や学生に遥かなる宇宙の魅力を語り掛けました。夜にはKCG天文同好会の学生による天文ワークショップ第2部もありました。
作花教授はまず,ロシアの大隕石落下について触れ「隕石は約17メートルの大きさだったそうですが,街が真っ白な閃光(せんこう)に包まれ,その後の衝撃波で現地はパニックに陥りました。実はロシアでは1908年にも約50メートルの隕石が,今回より東,同じ北緯60度の無人地域のシベリアに落下しています」と説明。「もし時間がずれて,北緯60度のヨーロッパの主要都市に落下していたら,その対応に追われるため第一次世界大戦は起こらなかったかもしれません」と話しました。6500万年前の寒冷化を引き起こして恐竜を滅亡させたメキシコ・ユカタン半島への隕石落下は,直径10~15キロメートルでマグニチュード11以上,300メートルの津波が発生したとし,日本においても▽直方隕石(861年,福岡県,最古の確認例)▽田上隕石(1885年,滋賀県,日本最大の重さ175キログラム)-などがあったと解説しました。
また「2012年は天文ゴールデンイヤーといわれ,とりわけ金環日食が話題の中心でした。今年のトピックスは,何と言っても彗星の到来でしょう」とし,「11月末から12月初めに,11等級と満月と同等の明るさを持つ長い尾を引いたアイソン彗星がやってきます。日本でも,日の出前の東天でその雄姿が眺められることを期待しましょう」と話しました。これまで世界,日本で観測された彗星についての紹介もありました。
第2部のKCG天文同好会によるワークショップでは,七夕伝説についての説明の後,天体シミュレーションソフト「Stellarium(ステラリウム)」を使って京都でこの時期に見られる星を観測,パソコン上で輝く星に思いを馳せました。
「全国同時七夕講演会」は日本天文学会が主催し,7月7日の七夕の日や8月13日の伝統的七夕の日の前後の期間にわたって,全国各地で同時に天文や宇宙の講演会を実施するというイベントです。今年は100以上のイベントが開催されます。