ご挨拶
greeting
創立60周年さらなる飛躍を誓います
2023年,日本初のコンピュータ教育機関 京都コンピュータ学院(KCG)は創立60周年を,日本最初のIT専門職大学院 京都情報大学院大学(KCGI)は創立20周年を迎えました。両校はこれまで伝統と実績を積み重ね,国内外のIT業界を牽引するリーダーを数多く輩出しています。EV(電気自動車)時代に対応した自動車整備士を育成する京都自動車専門学校(KCGM),文部科学大臣より「準備教育課程」の指定を受ける日本語教育機関 京都日本語研修センター(KJLTC)を加えたわれわれKCGグループは,次なる時代へ,さらなる飛躍を誓います。
新型コロナウイルスとの共存・共生が求められる時代となり,ビジネスや教育,医療などあらゆる面でメタバース,AI(人工知能),自動運転,DX(デジタルトランスフォーメーション),5Gなどに代表されるITの利活用がますます重要になるといえるでしょう。政府は「世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画」「デジタル田園都市国家構想」など相次いでIT戦略を打ち出し,全ての国民がデジタル技術とデータ利活用の恩恵を享受するとともに,安全で安心な暮らしや豊かさを実感できるデジタル社会の実現を目指しています。
「デジタル田園都市国家構想」では,地域で活躍するデジタル推進人材を2022年度からの5年間で230万人確保するとしています。一方,経済産業省の調査によるとITの人材不足は深刻で,2030年には不足数が45万人にのぼると推計,とりわけサイバーセキュリティ対策を担う人材,AIやビッグデータを使いこなす新しいビジネスの担い手の育成が不可欠としています。
KCGグループがこれまでに輩出した卒業生は5万人以上で業界最大といわれ,日本のIT産業を支えています。近年はコンテンツ産業をはじめIT応用分野の学習領域を拡張,産業界や海外の大学との提携も拡大を続け,優秀なIT人材を産業界に送り出すための取り組みをさらに強化しています。KCGグループの長谷川亘統括理事長は,60以上の団体(加盟約5000社,総従業員数約400万人)が参加する業界最大の一般社団法人日本IT団体連盟(IT連盟)で代表理事・筆頭副会長を務め,国際会議や日本政府関係者が集う会合で,深刻なIT人材不足解消に向け積極的に提言をするなど, IT業界全体に貢献すべく活動を続けています。
今後も海外教育機関との提携拡大を続けるなどグローバル化を推進,授業コンテンツの電子化やeラーニングの充実を図り,新しいスタイルの教育ネットワークを構成することなどによって優秀なIT人材を育成し世界の産業界に輩出していくことに努力を惜しまない所存です。一方,京都情報大学院大学(KCGI)は学校法人として唯一,地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」の管理運営事業者(レジストリ)を務めています。安心・安全なクリーンドメインの実現と「世界の京都」のブランド化を産官学のオール京都で推進することを目標に掲げ,学内に「サイバー京都研究所」を設置して京都府や産業界などの支持をいただきながら活動を積極展開しています。日本経済や海外情勢の混迷が続く中,KCGグループは伝統と実績を重ねながら,次代に向けて,新しい地平を追い求めながら,着実に歩を進めてまいります。